JAえひめ中央管内では5月24日、種が小さくて果肉や皮が柔らかいと人気の「七折小梅」の収穫が始まりました。
今年産は、2023年9月からの干ばつの影響や、3月の開花時期に雨が多かったことなどから、出荷量を昨年の1〜2割となる約6㌧と予想しており、記録的な不作となっています。
農事組合法人ななおれ梅組合の竹内勝組合長(68)の砥部町大角蔵区にある30㌃ほどの園地では、家族4人が、強い日差しがふりそそぐなか、2㌢ほどに膨らんだ薄黄色の七折小梅を丁寧に手で収穫しています。
果実の玉太りは良く、果肉は柔らかく梅の香りも良い仕上がり。
竹内組合長は、「50年梅を栽培してきて、このような不作は初めて。毎年、楽しみに待ってくれている方には心苦しい。人気の七折小梅は梅酢があがりやすく、梅シロップや梅干し作りに最適なので、若い方にもぜひ挑戦してもらいたい」と話します。
砥部町七折地区は、四国最大規模の小梅の産地で、100年以上の歴史を誇る七折小梅の原産地。同組合では、20戸の農家が栽培。出荷は、県内を中心に6月2日頃まで続く見込みです。