今年度のJAえひめ中央「准組合員モニター制度」。
第3回の活動となる『農家のまごころ』を11月23日(土)に開催しました。
『農家のまごころ』は「農産物の収穫体験や生産者との交流を通じて、地域農業への理解を深めていただきたい」という思いで実施しました。
まずは「柑橘収穫体験」。当JA新規就農研修センターの堀江研修園を訪れ、研修2年目の研修生・石田宗也さんと一緒に、研修生が育てた柑橘の一部を収穫させていただきました。今回収穫したのは「紅まどんな(愛媛果試第28号)」。果皮が薄く、少しの傷でもすぐに傷んでしまう繊細な果実です。新規就農研修センター長から柑橘を傷付けない収穫方法「二度切り」を教わり、丁寧に収穫しました。
(研修生の石田さんと一緒に紅まどんな(愛媛果試第28号)を収穫するモニター)
収穫体験の後は、石田さんから農作業や研修などについてお話を伺いました。
(獣害対策や異常気象対策など柑橘栽培はマニュアル通りにはいきません)
柑橘収穫体験と交流を通して、モニターからは「就農する大変さがよくわかった」、「研修生の前向きな姿勢が素晴らしいと思った」との感想をいただきました。
次は「ミニトマト収穫体験」。当JA管内でミニトマトの大規模な水耕栽培を実践されている日高義久さんのビニールハウスを訪れました。はじめに日高さんから「水耕栽培」について説明をいただきました。土を用いず、液体肥料を混ぜた水を循環させる栽培方法で、土壌成分の偏りが原因となる連作障害を起こすことなく一年中栽培することができるそうです。モニターからは「土がなくても立派に育つのが不思議」との声がありました。
水耕栽培について学んだ後は、ミニトマトを収穫させていただきました。
(パックいっぱいに収穫させていただきました) |
日高さんのご厚意で、穫れたてのミニトマトをその場で味見して「とても甘い」と驚くモニター。日高さんはミニトマトの甘さにこだわり、肥料の成分や配分の工夫を長年続けているそうです。
収穫体験後、日高さんから水耕栽培の設備や栽培の工夫などについてお話を伺いました。ミニトマト収穫体験と交流を通して、モニターからは「水耕栽培のトマト栽培は初めて見た。いろいろな話を聞かせていただき楽しかった」、「水耕栽培が生産性の向上につながっていることを勉強できた」との感想をいただきました。
農家がまごころを込めて育てた農産物の収穫体験と栽培にかける思いを伺った今回の『農家のまごころ』。モニターのアンケートでは、「話を伺って、美味しいものを育てるにはいろいろな苦労があるとわかった」、「消費者として生産者の声を聞くことの大切さを痛感した」、「紅まどんなやトマトが高いなんて言えない。いい勉強になった」、「若い人たちが農業を学べる場所があることは良いこと」との感想をいただき、地域農業や当JAの取り組みへの理解を深めていただくことができました。
次回2月15日(土)が今年度の准組合員モニターの最終回。これまでのモニター活動を通じて得た学びや気づきをもとに、JA役職員との意見交換会をおこない、モニターからいただいた意見を今後のJAの活動や運営に反映していきます。