ディスクロージャー2017
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11長雨・日照不足により生産量が伸びませんでした(振興計画対比:推進5品目生産量87%)。 花木は、果樹指導員と共に生産推進を行い、振興計画に沿って順調に推移しています(振興計画対比:面積103%)。高品質生産に重要な苗木の安定供給を図るため、関係機関と連携し供給体制の構築に取り組んでいます。 米では、生産量は確保できたものの、夏期の高温、秋期の長雨の影響で充実不足が多く、一等比率が低い結果となりました(振興計画対比:生産量103%、一等比率27.7%)。28年度からは、米価確保に向けて、新たにJAでの直接販売を始め、関係部署と連携して取り組んでいます。また、主食用米以外にも中食・外食で利用される業務用米の消費量が増加していることから、業務用多収性品種の現地実証に取り組み、29年度より生産地域を拡大し、実需者の必要としている米作りを展開します。 畜産では、畜舎消毒を徹底し、口蹄疫や鶏インフルエンザ等の家畜伝染病の発生防止と、経営安定のため家畜対策事業への加入を勧め、生産物品質向上に取り組みました。堆肥事業では、不需要期に助成を行い販売促進に取り組みました。<経営支援課> 新規就農研修センターでは、研修生受入拡大のため、指導者の増員と研修圃場の充実を図り、新たに研修生13名を受入れ合計19名で研修を実施しました。また、松山市、えひめ農林漁業振興機構と協定を結び、研修後の営農定着に向けての就農支援の充実に取り組みました。 農作業支援では、JA農作業サポートセンター無料職業紹介所において、求人(農家)と求職者の確保に取り組み、37件の雇用契約が成立しました。中島地区では、新たな試みとして、空き家など3軒をシェアハウスとして借受け、県外からの農作業支援者7名を迎え、求人農家との雇用契約に取り組みました。 農地流動化では、営農支援センターが主体となり、20haについて実施しました。 行政との連携強化として、8月に「えひめ中央地域農業振興協議会」を開催し、産地収益力強化支援事業等の補助事業に計画的に取り組みました。 女性部は健康増進活動やフレッシュミズ部会の活動により、JAや地域の活性化に取り組みました。 青壮年部では、地域の子供たちへの農作業体験を通じての食農教育や、地域イベントへの参加により、地域とのふれあい活動に積極的に取り組みました。また、後継者の結婚支援として婚活イベントを開催しました。 労災保険加入組合は加入啓蒙により、組合員数は135名となりました。●直販部 5年目を迎えた太陽市は、宣伝活動等により産直市として認知され、着実に売上を伸ばしてきています。また、メルマガ会員等を増やすことにより、来客数は約94万人と順調に増えてきて地域に根ざした産直市となり、売上高は昨年対比104.4%となりました。 アンテナショップひなたは、県外客の獲得に向けてからくり時計等でのイベントにより、売上は昨年対比110.7%と伸ばすことができ、えひめ中央のブランド産品のアピールに努めました。●販売部 平成28年度の農産物販売は、昨年に続き天候不順の影響を大きく受けました。柑橘は裏年の上に正品率も著しく低下し、出荷量が読めないことで計画販売に苦労しました。価格的には年内は順調でありましたが、年明けは荷動きが鈍り、とくに下等級中心の販売になった中晩柑は厳しい相場展開でありました。野菜は6月まで順調でありましたが、7月から8月にかけての好天から全国的に豊作傾向となり、主力の夏秋野菜にとっては厳しい販売となりました。<果実販売課> 果実は全般に高単価での販売を終了することができましたが、本年は柑橘類が裏年に当たることと、落葉果樹も天候不順により出荷量が計画を下回る品目が殆どであり、販売金額は伸び悩んだ年でありました。 温州みかんは、極早生の食味評価も良く、競合する落葉果樹の流通量も少ないなか、順調な販売となりました。続く早生温州も、着色遅れにより11月上旬の入荷量が少なく、高単価で販売開始となりました。11月中旬以降に市場流通量は増加したものの、相場を維持させながら販売を進め、厳しい販売環境ではありましたが、高単価で販売終了することができました。 年明けは、昨年と比べると市場でのみかんの越年量も多く、青島温州の生産量が多い情報のなか、中晩柑類の流通量も多い状況であり、1月時点での市場の伊予柑価格見通しは、高いものではありませんでした。また、品質面でも黒点や果皮障害発生が多く、下等級品比率が高いことも要因の1つでありました。しかし、市場との情報交換を細かく行った中で、今年は大玉であること、酸抜けが早く食味良好であることから前進出荷を決定、量

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