組んでおり、令和3年度からJA職員による農作業アルバイトを開始し、42件(167人役)の斡旋を行いました。また、中島地区では県内外より農作業支援者11名を受け入れ、13件の求人農家との雇用契約を結びました。農作業支援件数合計では126件(1,473人役)の雇用契約が成立しました。農作業支援に関する協定を結んでいる公益社団法人松山市シルバー人材センターと連携し、求人農家とセンター間の契約により、約9.1haの宮内伊予柑の剪定作業の請負を仲介しました。 農地流動化では、営農支援センターが主体となり、新規就農者等に農地の斡旋を行いました。経営支援課においても、農地中間管理機構(えひめ農林漁業振興機構)や県・関係市町と連携し、農地集積を進めています。下難波地区の一部園地において、土づくり後定植を行っています。浅海地区においても、工事が開始しました。 組合員組織の取り組みとして、女性部は健康増進活動やフレッシュミズ部会の活動により、JAや地域の活性化に取り組みました。 青壮年部では、地域農業の活性化を目指し、安全な食と豊かな自然環境等を次世代に引き継ぐための「子どもたちの未来へ」の活動や、地域とのふれあい活動に積極的に取り組みました。また、新規就農研修センター卒業生や新規就農者の受け皿となる青壮年部中央ブロックを立ち上げました。 農業者の労働災害時の対策として労災保険加入組合の啓蒙を行い、組合員数は149名となりました。●直販部〔太陽市〕 引き続き新型コロナウイルス感染症との闘いの一年であったが、今年度は入店制限することなく通常営業を行い、多くのお客様にご来店いただきました。 供給・取扱高は前年実績を上回り、ウィズコロナという新生活様式も定着したことから来店客数も113万人を超え、農家所得向上と地域活性化に貢献できました。〔アンテナショップひなた〕 令和4年度前半は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により観光客が激減し、厳しい状況でしたが、後半には徐々に感染状況も落ち着き、観光客も増え、柑橘・加工品の発送やお弁当の販売によって計画を大きく上回りました。〔外商部門〕 新規取引先の開拓、ネット販売の商品の充実、玄米の販売等により、昨年を上回る実績となりました。また、贈答用柑橘(紅まどんな)は昨年を上回る販売実績となり、計画達成に大きく貢献しました。〔えひめ中央おひさま食堂〕 昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた中での営業でしたが、感染対策を行い、安心して来店できる店づくりを行った結果、昨年度を上回る実績となりました。また、新たなメニュー開発を行い売上増加に努めました。〔えひめ中央ひなたCAFE〕 柑橘をふんだんに使った新商品を販売したことにより、太陽市出荷者の柑橘を多くのお客様にアピールすることができました。●販売部 相次ぐ物価高、原油や電気代などのエネルギー価格の高騰など消費者の家計を直撃し、消費者の購買意欲が低下した厳しい環境となりました。また、肥料や出荷資材など農業生産コストが上昇し、農家所得への影響も危惧されました。販売対応として適正に販売価格へ転嫁するよう販売先への理解醸成を進め、取引先との事前商談時に販売価格の見直しなどを提案し、生産コスト上昇分の価格転嫁に取り組みました。また、新型コロナウイルス感染症の規制が緩和され、行政や市場との連携のもと「愛媛フェア」を全国規模で開催し、宮内伊予柑等の主要品目を販売して成果を上げることができました。 選果場及び集荷場では、新型コロナウイルス感染症対策を継続し、職場内クラスターの発生を防ぎ農産物の荷受け、荷造り、販売に支障をきたさないよう事業継続の対応を進めました。〔果実販売課〕 温州みかんは7月の肥大期に雨が多かったため肥大は進みましたが、8月以降は少雨となり、内容的には糖酸とも高い傾向となりました。9月下旬からスタートした極早生は台風の影響(9月)や着色が遅れた産地もあり、全体的に出荷は少なく販売環境はまずまずとなりました。早生温州では低糖と大玉傾向となったため、序盤から販売は苦戦することとなりました。更に11月に入ると全国的に出荷量も増えてきたことから荷動きは改善されないまま12月に入りました。中生温州、普通温州では食味評価は良かったものの大玉傾向は変わらず、また全JAえひめ中央レポート12
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