努めます。また、選果基準を徹底し、品質の良さを活かした安定供給を実施しており、年々、信頼される産地として知名度は向上しています。引き続き、選果選別の徹底を図りながら消費ニーズに合わせた品種、規格を模索し販売を進めていきます。〔選果業務課〕 温州みかんは裏作の年であり、とくに中生以降の荷受数量については前年を大きく下回る取り扱いとなりましたが、主力品目の施設愛媛果試第28号や伊予柑については果実肥大も良く、概ね計画通りの取扱数量となりました。また、年明け1月下旬の寒波により、甘平・せとか・不知火については寒害の発生が懸念されましたが、心配されたほどの被害はなく概ね計画通りの荷受けとなりました。令和5年3月末時点での共同荷造り選果数量は21,208t(前年対比:93%)となりました。 荷造り面においては、契約的販売や贈答需要等のニーズに対し、手詰対応選果ラインの有効的な活用や個包装施設を利用した特殊荷造り対応を実施し、製品の付加価値増に寄与することで生産者の手取り向上に努めました。 選果場の運用については、昨年に引き続き1級・2級の区分をなくした荷受け対応や外国人労働者の受入れなど、農家庭先選別の負担軽減や要員の確保、選果荷造りの効率化による費用削減を図りました。また、コロナ禍での選果業務も3期目となりましたが日々の対策を徹底し、選果荷造りが停滞することなく業務を遂行することができました。 冷蔵部門については、電気料金の値上りによる運転コストの上昇を受け、冷蔵施設を利用するすべての品目に対し、冷蔵保管料の見直しを依頼し収支改善に取り組みました。また、稼働冷蔵庫の集約や職員技術者による施設の定期巡回を実施し、維持管理費の削減を図りました。●購買部 輸入原材料情勢は、世界的な穀物高による需要増加基調に中国の実質輸出停止とウクライナ情勢が加わり、かつてない供給不安のなか、原材料価格の値上りが続いた一年となりました。このようななか、購買部としては安定供給と価格抑制への取り組みを進め、農業資材原材料情勢報告を適時に発行し、正確な情勢を伝えることに努めました。〔資材課生産資材・生活部門〕 生産資材部門については、肥料、農薬、生産資材の複数業者入札や競争見積り、12t車肥料直送や農薬の大型規格提案など、生産費低減への取り組みを継続しました。肥料は必要数量の確保を優先せざるを得ない状況で価格は大幅に上昇しましたが、JAえひめ中央独自の肥料高騰対策を打ち出し、肥料購入費の助成と安定供給に努めた結果、資材取扱高は計画を上回りました。また、生活部門については、直販部門と連携した弁当・オードブルの拡販に努めましたが、コロナ禍の影響で展示会やフェア等は一部地域での開催となり、電器・衣料等生活部門の取扱高は総じて未達となりました。〔資材課観光部門〕 コロナ禍後の往来回復を見据えて、県内宿泊キャンペーンの推進や組織提案を重ねた結果、下半期は視察や個人旅行などが動き出し、事業量は前年を上回りましたが、計画は下回る結果となりました。〔燃料課石油部門〕 石油事業については、加速する脱炭素政策の環境下で、エコカーの普及・人口減少・高齢化・若年層の車離れの影響を受け、石油需要の減少傾向が強まるなか、数量確保に努めましたが利用量は計画を下回りました。しかし、取扱高・利益は、原油高の影響で販売単価が計画以上の水準となったことで、計画を上回りました。〔燃料課ガス部門〕 ガス事業については、電気・都市ガスの自由化による価格競争や同業他社の顧客争奪戦が激化するなか、営業力の強化や他部門との連携に取り組み、顧客維持と新規獲得に努めた結果、取扱高は計画以上の実績となりました。しかし、折からの情勢による急激な仕入価格の高騰で、利益は計画を下回る結果となりました。〔農機自動車課自動車部門〕 自動車事業については、高齢化が進み、免許返納や営農車の保有台数減少により車検台数は減少傾向にあるなか、計画的な推進活動により新規利用者獲得につなげました。車両整備では計画を上回りましたが、車両販売については展示会の開催、各キャンペーンに取り組むも新型コロナウイルス感染症の影響により新車の入庫遅れが続き、取扱高、手数料共に計画を下回る結果となりました。〔農機自動車課農機部門〕 農機事業については、修理コスト削減を目的とした事前・格納点検入庫推進を実施し、農繁期での計画的な作業や修理費削減に努めると共に、地域利用者拡大に向けて中古農機展示会を開催し、新規利用顧客の獲得にもつJAえひめ中央レポート14
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