園地52.2ha、水田15.6haの造成について事業の実施と検討が進んでおり、下難波、浅海、由良、堀江、砥部、南吉井地区において工事が進んでいます。下難波、浅海地区では苗木の定植も始まり、下難波地区では令和６年度からハウス施設の設置も進められる予定となっています。 令和５年度は、梅雨末期の豪雨災害、９月以降の少雨による干ばつ被害、降雹による農作物被害が発生しました。被災園地に対してのＪＡ役職員による復旧支援、樹勢回復に向けて液肥助成などを行いました。 令和５年度の新たな取り組みとしては、営農アプリ「あい作」の試験運用を実施し、令和６年度からの運用開始に向けて対応を進めました。〔果樹課〕 関係機関と連携し「ＪＡえひめ中央果樹産地協議会」を通じ、営農支援センター毎に地域の特性を活かし「基幹品目」と「推進品目」の苗木を園地若返り・生産拡大に向けて積極的に推進しました。苗木推進は、「基幹品目」14,748本（前年対比116％）、「推進品目」36,651本（前年対比122％）、ヘイワード2,132本（前年対比70％）の実績となりました。 生産状況は、柑橘類1,699ha（営農振興計画対比100％）となっています。基幹品目の面積は計画面積を下回っていますが、推進品目は作付け拡大が進んでいます（営農振興計画対比：基幹品目面積96％、推進品目面積107％）。令和５年産柑橘の生産量は、表年でしたが９月以降の干ばつ被害により、果実の生育不良や樹体の衰弱や枯死が発生し、緊急的に小玉果の荷受け対応を行いましたが、大幅な減収となりました。 ヘイワードでは、かいよう病対策として耕種的防除、薬剤散布を徹底し拡散防止に取り組み、計画面積を維持することができました（営農振興計画対比：101％）。生産量は、高温乾燥による立枯れや小玉傾向により計画を下回る結果となりました。園地若返りや根腐れ病対策として、シマサルナシ台木を含め苗木の導入を推進し、また新たな台木（バウンティ）の育成試験を実施しています。雄木優良系統（チーフタン）は、令和５年度より394本の供給を行いました。〔農産課〕 野菜は関係機関と連携し、営農振興計画全域推進５品目（夏秋ナス、夏秋胡瓜、夏秋ピーマン、玉葱、ブロッコリー）の生産拡大に向け推進を行い、新規・増反合わせて36名、2.2haを確保しましたが、玉葱の栽培面積減少が大きく影響し、５品目の面積は営農振興計画対比64％となりました。出荷量は、玉葱の面積減少と収穫時期に降雨が続いたことでべと病の発生や腐敗等の発生が多く見られ減少したこと、夏秋野菜も高温の影響により生育不良や品質低下があり数量確保が困難となり、営農振興計画対比63％となりました。 東部ブロック管内でスタートしたサトイモの契約販売での栽培も４年目となり、11.3ha（営農振興計画対比172.2％）の作付実績となり栽培地域も南部ブロック・北部ブロックへ拡大しています。今後、更なる面積拡大を図っていきます。 花木は専門技術員による指導体制のもと、各地域にて推進を図り、優良系統苗の安定供給も進んだことで営農振興計画対比100％となりました。グニーユーカリの生産振興への取り組みとして各関係機関と連携し、優良系統苗の安定供給を継続するため北条育苗センターでリレー育苗に取り組み、現地では株枯れ対策試験を継続しています。また、今後に向けて、有望品目・品種の試験栽培を行っています。 麦は排水対策や適期防除等の徹底を図ったことで、938t（営農振興計画対比101％、前年対比115％）と計画を超える結果となりました。 米は平野部のみならず山間部でも高温障害とみられる被害粒が多くみられました。検査実績数量は、2,094t（営農振興計画対比108％、前年対比89％）と平年並みの作柄でした。各施設で荷受した高温耐性品種が１等だったことで１等比率は26.7％（前年6.6％）となりました。農家手取り向上に向けた玄米の直接販売も関係部署と連携し継続して取り組みました。 畜産では、全国的に鳥インフルエンザが多く発生しましたが、県内関係機関と協力し畜舎消毒の徹底等注意喚起を図り、発生防止に取り組んだことで管内での家畜伝染病の発生はありませんでした。また、飼料代の高騰により経営状況が厳しいなか、国・県からの補助事業への交付申請を迅速に行いました。〔経営支援課〕 資材高騰に対する国の肥料価格高騰対策事業（春肥）では、2,935名の申請を行いました。 新規就農研修センターでは、研修生13名を新規に受入れ、合計27名の研修を実施し、15名の修了生が新規に就農しました。 農作業支援では、農作業サポートセンター無料職業紹介所において、求人（農家）と求職者の確保に取り組んでおり、農作業支援件数合計では115件（1,307人役）のアルバイターの斡旋を行いました。令和３年度から11
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