JA職員による農作業アルバイトを開始し、23件(76人役)の斡旋を行いました。また、中島地区では県内外より農作業支援者12名を受入れ、21件の求人農家との雇用契約を結びました。 農作業支援に関する協定を結んでいる公益社団法人松山市シルバー人材センターと連携し、求人農家とセンター間の契約により、約7.3haの宮内伊予柑の剪定作業の請負を仲介しました。 農地流動化では、営農支援センターが主体となり新規就農者等に農地の斡旋を行いました。経営支援課においても、農地中間管理機構(えひめ農林漁業振興機構)や県・関係市町と連携し農地整備と集積を進めています。完成した園地より、土づくり後順次定植を行っています。令和6年度より、農業ハウスの導入に取り組んでいきます。 組合員組織の取り組みとして、女性部は健康増進活動やフレッシュミズ部会の活動により、JAや地域の活性化に取り組みました。 青壮年部では、地域農業の活性化を目指し、安全な食と豊かな自然環境等を次世代に引継ぐための「子どもたちの未来へ」の活動や、地域とのふれあい活動に積極的に取り組みました。また、新規就農研修センター卒業生や新規就農者の受け皿となる青壮年部中央ブロックを立ち上げ、加入促進を行っています。 農業者の労働災害時の対策として労災保険加入組合の啓蒙を行い、組合員数は148名となりました。●直販部〔太陽市〕 新型コロナウイルス感染症も徐々に落ち着き、以前のようなイベントができた1年となりました。太陽市では売上げを伸ばすために、品揃えと集客を常に意識した運営に力を入れた結果、供給高・取扱高共に前年実績を上回り、来店客数は115万人を超え、農家所得向上と地域活性化に貢献できました。〔アンテナショップひなた〕 観光地にも賑わいが戻ってきた年となったため、観光客等の来店客数も増え、柑橘・加工品の発送やお弁当の販売により、計画を大きく上回りました。〔外商部門〕 新規取引先の開拓、玄米・贈答用柑橘の販売に力を入れて業務を行いました。なかでも、贈答用柑橘(紅まどんな)は、ネット販売の予約開始時期を早めた結果、昨年を上回る販売実績となりました。〔えひめ中央おひさま食堂〕 今年度は直販部独自でInstagramの配信を開始し、おひさま食堂のメニュー、イベント等を広く周知した年でした。結果、来店客数も増え、売上高増加につながり、計画を大きく上回りました。〔えひめ中央ひなたCAFE〕 おひさま食堂と同様、Instagramの配信を開始し、JAえひめ中央の柑橘を使用したケーキ、スイーツ等の販売を行いました。結果、太陽市出荷者の柑橘を広く周知でき、また、来店客数増加、売上高増加にもつながりました。●販売部 近年の物価高や円安、エネルギー価格の高騰などで消費者の購買意欲は低下している状況での販売となりました。また農業生産コストの上昇に加え、あらゆる気象災害の発生により生産量は減少し、農家所得に大きく影響を及ぼしました。販売対応として小玉果の販売や適正に販売価格へ転嫁するよう販売先への理解醸成を進め、取引先との事前商談時には多くの品種で販売価格の見直しなどを提案しました。結果、販売金額は計画を大きく下回りましたが、契約的販売や計画出荷の取り組み、また行政や市場との連携による宣伝活動を行い、高単価販売につながりました。選果場及び集荷場では、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症対策を継続し、職場内クラスターの発生を防ぎ農産物の荷受け、荷造り、販売に支障をきたさないよう事業継続の対応を進めました。〔果実販売課〕 本年産は6月下旬の豪雨災害、8月下旬以降の少雨による高温干ばつ被害が発生し、表年ながら小玉傾向により生産量は計画を大幅に減少することとなりました。品質的には糖酸とも高い傾向となり、9月下旬からスタートした極早生から全体的に市場への入荷量は少なく販売環境は良好となりました。全国的に食味評価が良く、近年、量販店においては糖度の低い極早生レギュラー品を積極的に販売しない傾向が見られましたが、今年産は食味が良かったため引合いは強く順調な販売となりました。早生温州以降も全国的に出荷量が少なかったことにより、終始価格の大幅な変動はなく、スムーズな販売展開となりました。しかし、表年ながら、気象災害の影響により小玉傾向となり計画を大きく下回る出荷量となりました。年明けには三ケ日の青島温州も小玉傾向の影響により、大きく下方修正を行いました。その様な中で年明けの販売数量も少なくスムーズな販売となりました。12
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