以上の取り組みにより、事業総利益19億124万円(計画比102.2%)となり計画を上回る実績となりました。●審査管理部 貸出審査については、貸出基準を遵守し厳格で迅速な二次審査を行うと共に、農業者の需要に応じた適切な資金提供により農業所得向上の支援に努めました。また、事業性評価の運用により担保・保証に過度な依存をしない円滑な資金対応を行いました。 債権管理については、短期延滞債権の月次管理の徹底を行い早期正常化に努めると共に、不良債権処理方針に基づいて固定化債権の回収を行いました。また、購買部門と連携して購買未収金管理にかかる整備を行い、与信管理体制構築に努めました。 資産査定については、定期研修・臨店指導により自己査定水準の向上を図り、組合資産及び財務の健全性向上に向け、厳格かつ正確な自己査定を実施しました。●共済部 令和6年度は、「ひと」「いえ」「くるま」「農業」の総合保障に向けた活動を実践し、組合員・利用者一人ひとりのニーズを的確に捉え、きめ細やかな保障提供の確立を徹底すると共に、組合員・利用者本位の業務運営を踏まえ、選ばれ続ける保障・サービスの提供活動を展開しました。 長期共済については、生命保障の新規契約獲得に努めましたが、近年の「貯蓄から投資」志向によって、特に貯蓄性の高い「こども共済」が低迷し、生命万一基盤で計画比86.4%となりました。 一方で建物基盤では、多発する自然災害・地震への備えの必要性にかかるお知らせ活動を展開した結果、計画比90.2%と未達であったものの前年比は118.2%と実績の底上げにつながりました。また、一時払共済の予定利率上昇に伴い、終身共済は達成率158.2%、介護共済は達成率167.3%と全体的な底上げにつながりました。 短期共済については、自動車共済の量的、質的拡大に加えて継続更改率の向上に努めた結果、自動車共済新契約件数27,992件(計画比102.5%、前年比100%)の実績となりました。さらに自賠責共済新規契約件数3,351件(計画比95.7%、前年比114.1%)と実績が伸長しました。 なお、令和6年度はJA共済連による「地域・農業活性化に向けた活動支援助成」として組合全体で20,003千円(主な内訳:営農関係15,454千円・地域貢献活動等4,549千円)の助成を受け、農作業の効率化、農家の労働力軽減を図るための器具の購入並びに、新規就農研修センター研修体制の整備、食農教育活動などに活用しました。●本店営業部 集客力に優れた複合施設内にある営業店舗として、JAらしい「食と農」・「季節感」を意識した商品の提供と各種イベントを実施し、太陽市商圏内在住者を主体とした新規顧客獲得及び既存取引先の複合取引獲得に努めました。 貯金については、残高目標261億6,340万円に対して265億7,894万円となりました(計画対比101.5%)。当座性については、年金振込口座獲得に注力し、休日にイベントを開催して振込口座を獲得しました。定期性については、果実定期貯金や貯金課独自のクーポン定期また合併25周年定期貯金を販売して残高増強に努めました。 共済については、共済獲得ポイント目標550,000ptに対して558,119ptとなりました(計画対比101.4%)。渉外担当者による恒常的な推進・窓口セールスに加えて、各種キャンペーンを効果的に活用することにより契約を獲得しました。 融資については、残高目標556億265万円に対して577億5,611万円となりました(計画対比103.8%)。住宅ローン保証会社の利用制限があるなか、業者との関係維持に努め、非対面によるWEB完結型マイカーローンをはじめとした小口ローンにも注力し目標を上回る実績が獲得できました。 なお、上記の実績については、金融部、共済部の実績に含まれています。 第5次営農振興計画最終年度であり営農振興計画達成を目指すため、生産量確保に向けた指導体制の継続、担い手育成と営農定着・農家の労働力支援の充実、優良園地を確保するために園地基盤整備を進めました。 生産面では、令和6年度はカメムシの大発生、梅雨明け以降の異常高温に続き、秋に入ってからも気温が平年よりも2~3度高かったうえに、10~11月上旬は降水量が多く各作物において収量・品質低下が発生し、品目によっては出荷基準の見直し等を行い出荷量確保に努めましたが、計画の生産量確保には至りませんでした。10【経済事業部門】●営農部
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