料代の高騰により経営状況が厳しいなか、国・県からの補助事業への交付申請を迅速に行いました。〔経営支援課〕 新規就農研修センターでは、研修生11名を新規に受入れ、合計25名の研修を実施し、16名の修了生が新規に就農しました。 農作業支援では、農作業サポートセンター無料職業紹介所において、求人(農家)と求職者の確保に取り組んでおり、農作業支援件数合計では84件(714人役)のアルバイターの斡旋を行いました。JA職員による農作業アルバイトは、9件(34人役)の斡旋を行いました。また、中島地区では県内外より農作業支援者12名を受入れ、21件の求人農家との雇用契約を結びました。 農作業支援に関する協定を結んでいる公益社団法人松山市シルバー人材センターと連携し、求人農家とセンター間の契約により、20件、約7.5haの宮内伊予柑の剪定作業の請負を仲介しました。 農地流動化では、営農支援センターが主体となり新規就農者等に農地の斡旋を行いました。経営支援課においても、農地中間管理機構(えひめ農林漁業振興機構)や県・関係市町と連携し、農地整備と集積を進めています。園地整備の完成した園地より土づくり後、順次定植を行っています。令和6年度より、産地パワーアップ事業を活用し、農業ハウスの導入に取り組みました。 組合員組織の取り組みとして、女性部は健康増進活動やフレッシュミズ部会の活動により、JAや地域の活性化に取り組みました。 青壮年部では、地域農業の活性化を目指し、安全な食と豊かな自然環境等を次世代に引継ぐための「子どもたちの未来へ」の活動や、地域とのふれあい活動に積極的に取り組みました。また、新規就農研修センター卒業生や新規就農者の受け皿となる青壮年部中央ブロックへ、加入促進を行っています。 農業者の労働災害時の対策として労災保険加入組合の啓蒙を行い、組合員数は150名となりました。●直販部〔太陽市〕 品揃えと集客を常に意識した運営に力を入れた結果、供給高・取扱高共に前年実績を上回りました。また、愛媛県や松山市と連携したプレミアム付商品券の取扱い、紅プリンセスの販売等も影響し、来店客数も115万人を超え、農家所得向上と地域活性化に貢献できました。〔アンテナショップひなた〕 観光客も以前に増して増加し、来店客数も増え、柑橘・加工品の発送やお弁当の販売により、計画を大きく上回りました。〔外商部門〕 新規取引先の開拓、玄米・贈答用柑橘の販売に力を入れ業務を行いました。なかでも、玄米は、取扱量、取引先共に大幅に増え、売上高増加の柱の一つとなりました。また、贈答用柑橘の販売増により前年を上回る売上実績となりました。〔えひめ中央おひさま食堂〕 Instagramの配信頻度を増やし、おひさま食堂のメニュー、イベント等を周知した結果、来店客数も増え、売上高増加につながり、計画を大きく上回りました。〔えひめ中央ひなたCAFE〕 おひさま食堂と同様、Instagramの配信頻度を増やし、JAえひめ中央の柑橘を使用したケーキ、スイーツ等を周知した結果、来店客数の増加、売上高増加につながりました。●販売部 長引く物価高や燃油の高騰で、消費者の購買意欲は低迷している状況での販売となりました。また、夏から秋にかけて高温が続き、樹勢回復が追いつかず着色不良果が多く発生したため、野菜では草勢低下や生育不良で青果物全体で生産量が落ち込む状態となりました。販売として取引先には販売価格へ転嫁するよう継続して取り組み、販売価格の見直し等の要請を行いました。結果、販売金額は計画を大きく下回りましたが、契約的販売や計画出荷の取り組み、また行政や市場との連携による宣伝活動を行い、高単価販売につながりました。選果場及び集荷場では物流2024年問題に対して、円滑な市場出荷を維持するため、物流対策会議を開催して会議中の提案を踏まえた自主行動計画書を作成し、物流問題に対する姿勢を明確化しました。〔果実販売課〕 本年産はカメムシの異常発生や鳥獣害、また梅雨以降の異常な高温が秋季まで続いた影響により、生産量は計画を大幅に減少することとなり、品質的には着色遅れや低糖低酸による下等級比率が高まりました。9月下旬か12
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